音楽生成AIを試してみたものの、「日本語が不自然」「音がこもっている」と感じた方も多いかもしれません。
そこで今回は、最新バージョンであるSunoAI v4.5を実際に使ってみて、旧バージョンとの違いや進化したポイントを詳しくご紹介します。
記事を読み終えるころには、音質や日本語対応の変化がしっかりと伝わり、あなたの創作活動に役立つ気づきが得られるはずです。
SunoAI v4.5で進化した4つのポイント
音質の向上(特に低音域・広がりの改善)
最新のv4.5では、全体の音質が一段階クリアになりました。
特に低音域の厚みが増し、バスドラムやベースの迫力が際立ちます。
音の広がりも改善されており、ヘッドホンで聴くと奥行きまで感じられるのが印象的です。
その結果、EDMやユーロビートなど躍動感あるジャンルも、よりリアルに再現できるようになりました。
全体として音楽の輪郭が引き締まり、より完成度の高い仕上がりになっています。
実際に作成したサンプル曲もご用意しています。音の広がりや低音の深みを、ぜひご自身の耳で体感してみてください。
ボーカルの明瞭度アップ
従来のバージョンでは、歌声が伴奏に埋もれてしまう場面もありました。
しかしv4.5では、声の輪郭がよりクリアに浮かび上がります。
発音もはっきりとしていて、特に高音域の伸びや抜けがとても自然です。
複数人によるハーモニーも混ざり合いすぎず、それぞれのパートが聞き取りやすくなりました。
歌詞をしっかり届けたい方にとっては、大きな魅力といえそうです。
実際にSunoAI v4.5で生成した英語ボーカル曲もご紹介します。
澄んだ歌声の明瞭さを、ぜひご自身の耳で確かめてみてください。
日本語歌詞の自然さ改善
これまでのバージョンでは、日本語の歌詞がやや不自然に聞こえたり、英語風の発音になってしまうこともありました。
v4.5ではイントネーションや母音の響きが改善され、日本語らしい抑揚で歌えるようになっています。
また、英語とのミックスもよりスムーズになり、グローバルな表現にも対応しやすくなりました。
日本語を中心に楽曲を作りたい方にとっては、嬉しい進化といえるでしょう。
実際にSunoAI v4.5で生成した日本語ボーカル曲もご紹介しています。
発音の自然さや抑揚の違いを、ぜひ耳で確かめてみてください。
生成スピードや安定性の変化
v4.5では処理速度が向上し、曲の生成にかかる時間が大幅に短縮されました。
数分待つだけで完成形が出力されるため、アイデアをすぐに試せるのが魅力です。
また、エラーや音飛びなどの不具合も減り、安定した音質での生成が可能になっています。
ストレスなく何度でも試せるので、制作に集中しやすくなるのではないでしょうか。
旧verとv4.5を同条件で比較した結果
旧verと同じプロンプトで比較
新旧の違いを明確にするため、まったく同じ条件で楽曲を生成しました。
プロンプト内容やジャンル指定、歌詞の形式なども統一し、環境を整えて比較しています。
その結果、曲の完成度に大きな差が生まれたのです。
特に、声の聞き取りやすさや伴奏とのバランスは、旧バージョンではやや不自然さが残る印象でしたが、v4.5ではしっかりと改善されていました。
数値で測るだけではなく、実際に耳で感じられるほどの違いがあるのが特徴です。
サンプル1:英語歌詞曲
英語主体の楽曲では、v3.5の時点でも比較的自然な発音が実現されていました。
v4.5ではさらに滑らかで、ネイティブのような発音に近づいています。
ボーカルの音域も広がり、高音の伸びや低音の安定感も強化されました。
ハーモニーにおいても複数の声が自然に混ざり合い、より立体感のある仕上がりになっています。
特にポップスやロックのようなジャンルでは、聴き心地が格段に良くなりました。
ここでは英語ボーカルのEDM曲を使って、v3.5とv4.5の比較をしています。
まずはv3.5で生成した音源、続いてv4.5の音源をお聴きください。
ボーカルの明瞭さや低音の迫力の違いを、ぜひ聴き比べてみてくださいね。
【歌詞】
Fly with me into the night Dreams are burning, shining bright
Run away, don’t look behind Feel the rhythm in my mind
サンプル2:日本語歌詞曲
日本語の楽曲における違いは、さらに明確でした。
旧バージョンでは、発音が英語寄りになりがちで、歌詞がやや聞き取りにくい印象がありました。
v4.5では、母音や子音の響きが大きく改善され、自然なイントネーションで歌えるようになっています。
特に「は」「ひ」「ふ」など崩れやすい発音もクリアに再現され、日本語を中心とした楽曲制作にもしっかり対応できる精度です。
歌詞の内容が明確に伝わることで、表現の幅も広がり、より自由な創作が可能になります。
【歌詞】
ひとり歩く はるかな道で
ふたりの夢 まだ消えない
はじまりを信じている
ひかりの中で歌う
ふれあう心 ここにある
ひとつの声で響く
違いの具体例
実際の比較では以下のような変化が確認できました。
- 日本語の発音が明瞭になり、歌詞を理解しやすい
- コーラスやハーモニーが混ざらず、バランス良く響く
- EDMやユーロビートの高速テンポにも対応しやすくなった
これらの進化によって、これまで苦手とされていたジャンルや言語でも、安定した楽曲生成が可能になりました。
今では、さまざまな創作スタイルに寄り添う、心強い音楽AIツールといえるでしょう。
プロンプトの工夫で引き出せる表現力
「英語+日本語ミックス」が以前より安定
最新バージョンでは、英語と日本語を組み合わせた歌詞が滑らかになりました。
以前は英語部分が強調され、日本語が不自然に聞こえることが多かったのですが、v4.5では切り替えが自然です。
実際に音楽を生成しましたので、ぜひ聴いてみてください。
[Verse]
Shining lights 煌めく夜に
I can feel 君を探してる
Hold me tight そばにいてほしい
Never fade 消えない願い
[Chorus]
Dream together 夢を信じて
君と I’ll never let you go
光の中で We can fly so high
心重ねて Forever more
ジャンルやボーカル指定で表現の幅を広げる
ジャンルを細かく指定するほど、SunoAIの音質の良さが際立ちやすくなります。
とくにEDMやユーロビートのようなテンポの速いジャンルでは、低音の迫力や音の広がりがより鮮明に感じられます。
たとえば「女性ボーカル二人」「男性ラップ+女性ボーカル」といった具体的な指示を加えることで、アレンジにも奥行きが生まれます。
一方で、「日本語だけでしっとりした曲」など曖昧な指定だと、仕上がりが不安定になりやすいため、明確なイメージをプロンプトに盛り込むことがポイントです。
音楽生成AIのこれから
商用利用に迫る品質とジャンル特化の流れ
SunoAIをはじめとする音楽生成AIは、すでに趣味の域を超える水準に到達しています。
音質や歌声の自然さも向上し、広告や配信にも十分活用できそうです。
さらに、単に万能な楽曲を作るだけでなく、ジャンルごとに特化した強化も進んでいます。
たとえばEDMやシネマティック音楽など、それぞれに得意分野を持つモデルも登場しています。
そのため、制作シーンに応じてAIを選びやすくなってきました。
映像やゲームとの融合で高まる創作支援の役割
今後は音楽生成AI単体ではなく、映像AIやゲームエンジンとの連携が加速すると見られます。
たとえば、映像生成AIで作成した動画に、即座にオリジナル楽曲を組み合わせるワークフローが一般化しつつあります。
ゲーム業界では、シーンに応じてBGMを自動的に変化させる仕組みの研究も進んでいます。
こうした技術は、クリエイターの発想を広げる心強いサポーターとなりそうですね。
SunoAI v4.5は今が試しどき
SunoAI v4.5では、音質や日本語対応が大幅に進化し、旧バージョンで感じた不自然さが大きく改善されました。
初めて音楽生成AIを試す方でも、進化の違いを実感できるはずです。
表現の幅も広がり、中級者にとっても創作の選択肢が増えています。
音楽制作に少しでも興味があるなら、ぜひこの機会に触れてみましょう。
新たなアイデアや作品づくりのヒントが得られるかもしれません。